予防接種(ワクチン)について

2020年9月13日

こんにちは、Chiです👨‍👩‍👦💞🇰🇭

今回は、カンボジア入国・赴任に際しての予防接種(ワクチン)についてです。
海外では、日本で既に撲滅された病気がいまだ流行しているケースも多々あります。
楽しい海外旅行や海外生活が思いがけない病気で辛い思い出となってしまわぬよう、出来る範囲で予防していきましょう!

カンボジア入国に必要な予防接種ってあるの?

カンボジア入国に際して、必須となる予防接種はありません
数日から1週間程度の旅行で、プノンペンやシェムリアップ等の都市部を回るのであれば予防接種を受けない方がほとんどだと思います。

カンボジア赴任に際して推奨される予防接種

カンボジア入国に際して必須となる予防接種はありませんが、赴任など長期で滞在する方は、カンボジアの衛生環境は整備されていないため、病気予防の観点からワクチンを接種することをおすすめします。

成人

破傷風
A型肝炎
B型肝炎
日本脳炎
腸チフス
MR(風しん・麻しん)※
狂犬病
赴任者(成人)に推奨されるワクチン一覧
◎強く推奨、〇できれば推奨、△長期滞在者・医療過疎地旅行時

破傷風

破傷風の正体
破傷風は土壌に広く生息する破傷風菌による感染症です。
動物の腸の中や糞にも存在します。
破傷風菌は強力な神経毒素を産生し、中枢神経を侵し命に関わる症状を引き起こします。
特に野外活動が増える季節に多くみられます。

破傷風菌は傷から侵入
さびた釘が刺さった、グランドで転んで皮膚を擦りむいた、傷があるのに土いじりをした、動物にかまれた場合など、破傷風菌は傷口から侵入します。
破傷風菌は小さな傷からでも侵入し、中には傷が見当たらないのに感染する場合もあります。
極めて少ない量の菌でも侵入して増殖すれば容易に発病します。

https://www.jbpo.or.jp/tetanus/

A型肝炎

A型肝炎って、どんな病気?
A型肝炎は、「A型肝炎ウイルス(HAV)」の感染が原因で起こる肝炎のことです。アルコールの飲み過ぎなどが原因の肝炎とは違います。肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて働きが悪くなります。
A型肝炎ウイルスの感染力はきわめて強く、生の魚介類(特にカキ)や衛生状態の悪い土地の生水からの感染もあります。性行為では、リミング(肛門をなめること)に要注意です。

https://www.std-lab.jp/stddatabase/hav.php

B型肝炎

B型肝炎って、どんな病気?
B型肝炎は、「B型肝炎ウイルス(HBV)」の感染が原因で起こる肝炎のことです。アルコールの飲み過ぎなどが原因の肝炎とは違います。肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて働きが悪くなります。
感染力が強いウイルスB型肝炎ウイルスは、HIV(エイズウイルス)C型肝炎ウイルスより感染力の強いウイルスです。

https://www.std-lab.jp/stddatabase/hbv.php

日本脳炎

日本脳炎ウイルスに感染した蚊(コガタアカイエカ)に刺されることでうつる感染症。蚊に刺されてから6~16日後に発症する。人間から人間に感染することはないが、蚊の活動が活発になる夏には注意が必要となる。日本脳炎ウイルスは、ブタなどの動物の体内で増殖し、ある個体を刺した蚊が他の個体を刺すことで広範囲に広がっていく。このウイルスは感染してもほとんどの場合症状がなく、気がつかない程度で済むが、100~1000人に1人程度の割合で脳炎を発症する。発症した場合、約20~40%の感染者が死に至り、一命を取り留めても多くの場合脳などに後遺障害を残す。

https://doctorsfile.jp/medication/25/

腸チフス

細菌の一種であるサルモネラ属のチフス菌、またはパラチフスA菌によって引き起こされる感染症。チフス菌の感染で起こるものを「腸チフス」、パラチフスA菌の感染で起こるものを「パラチフス」と呼ぶ。
主に開発途上国を中心に、東南アジア、中南米、アフリカなど世界各地で発生し、流行を繰り返している。人間のみに感染し、患者や保菌者(病原体を体内に保有しているが感染症が発症していない人のこと)の便や尿で汚染された食品や水を摂取することで拡散する。日本国内でも昭和初期から戦後にかけて代表的な感染症の一つであったが、環境が整備され衛生面の進展に伴って患者数が減少。
潜伏期間は2週間前後で、発熱、下痢または便秘、まれに腸出血を起こす。

https://doctorsfile.jp/medication/118/

MR(風しん・麻しん)

※30~40歳代に免疫の低下した人が多いため

麻しん
約20%の確率で、7~10日後に38度前後の発熱や発疹がある場合がありますが、数日で消失します。麻しんの方に接触した場合、72時間以内に接種すると発症が予防できる場合があります。

風しん
接種後2週間頃に、発疹や38度前後の発熱が出る場合がありますが、数日で消失します。
妊娠初期に風しんにかかると、生まれてくる赤ちゃんに心臓の先天異常、白内障、聴覚障害、知能障害などが生じる先天性風疹症候群になってしまうことがあります。これを防ぐため、妊娠する女性は風しん抗体がHI法で32倍未満の時には、風しんワクチンを接種してください。

麻疹、風疹などの抗体価の低い世代があります。アジアなどでは麻疹、風疹の流行がみられ、海外から持ち込まれて日本でも流行が起こります。妊娠初期にこれらの病気に罹ると胎児に影響が出る危険があります。

https://daidohp.or.jp/vaccine/mr/

狂犬病

狂犬病とは 
犬を含む哺乳動物の唾液中にいるウイルスが原因で、現在でも発症後の死亡率がほぼ100%と非常に危険な感染症です。アジアやアフリカで多く発生しており、多くは犬からの感染ですがコウモリやネコなどすべての哺乳類から感染する可能性があります。

主な症状は
ウイルスをもつ動物に咬まれたり傷口を舐められたりすることで感染します。傷口に入ったウイルスはゆっくり脳神経組織に向かい、10日ほどで発症します。 感染初期は発熱や頭痛など風邪のような症状で始まり、傷口の痛みなども起こります。水を飲むと喉が痙攣(けいれん)して苦しいため、水を怖がる恐水症(きょうすいしょう)や、風や光などあらゆる刺激に敏感になり興奮しやすくなったり錯乱状態になるなど特徴的な症状が出現し、最終的に昏睡状態(こんすいじょうたい)から呼吸停止で死亡します。いったん発症すると致死率ほぼ100%です。

https://www.vaccine4all.jp/topics_I-detail.php?tid=29

小児

4種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)
MR(風しん・麻しん)
日本脳炎
BCG
B型肝炎
肺炎球菌
HIB
水痘(水ぼうそう)
A型肝炎
おたふく風邪
ロタウイルス
腸チフス
季節性インフルエンザ
狂犬病
小児の長期滞在者に推奨されるワクチン一覧
◎強く推奨、〇できれば推奨、△長期滞在者・医療過疎地旅行時

4種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)

ジフテリア
のどや鼻に感染し、症状は発熱、嘔吐、のどの痛み、犬吠え様のせきなどです。眼球や横隔膜(呼吸に必要な筋肉)などの麻痺、心不全等を来たして、重篤になる場合や亡くなる場合があります。

百日せき
風邪のような症状で始まりせきがひどくなり、顔をまっ赤にして連続的にせき込むようになります。けいれんや、肺炎・脳症などの重い合併症が致命的になることがあります。

破傷風
土壌中の菌が傷口から体内に入ることによって感染します。神経麻痺、筋肉の激しいけいれんや呼吸困難などをおこし、死亡率が高い病気です。

ポリオ
「小児まひ」とも呼ばれ四肢に麻痺をおこします。日本ではワクチンの高い接種率により自然感染による患者発生はありませんが、ウイルスがいつ海外から入ってくるかわかりません。

https://www.wakuchin.net/vaccine/dpt-ipv.html

MR(風しん・麻しん)

麻しん
約20%の確率で、7~10日後に38度前後の発熱や発疹がある場合がありますが、数日で消失します。麻しんの方に接触した場合、72時間以内に接種すると発症が予防できる場合があります。

風しん
接種後2週間頃に、発疹や38度前後の発熱が出る場合がありますが、数日で消失します。
妊娠初期に風しんにかかると、生まれてくる赤ちゃんに心臓の先天異常、白内障、聴覚障害、知能障害などが生じる先天性風疹症候群になってしまうことがあります。これを防ぐため、妊娠する女性は風しん抗体がHI法で32倍未満の時には、風しんワクチンを接種してください。

麻疹、風疹などの抗体価の低い世代があります。アジアなどでは麻疹、風疹の流行がみられ、海外から持ち込まれて日本でも流行が起こります。妊娠初期にこれらの病気に罹ると胎児に影響が出る危険があります。

https://daidohp.or.jp/vaccine/mr/

日本脳炎

日本脳炎ウイルスに感染した蚊(コガタアカイエカ)に刺されることでうつる感染症。蚊に刺されてから6~16日後に発症する。人間から人間に感染することはないが、蚊の活動が活発になる夏には注意が必要となる。日本脳炎ウイルスは、ブタなどの動物の体内で増殖し、ある個体を刺した蚊が他の個体を刺すことで広範囲に広がっていく。このウイルスは感染してもほとんどの場合症状がなく、気がつかない程度で済むが、100~1000人に1人程度の割合で脳炎を発症する。発症した場合、約20~40%の感染者が死に至り、一命を取り留めても多くの場合脳などに後遺障害を残す。

https://doctorsfile.jp/medication/25/

BCG

BCGは結核を予防するワクチンの総称です。
乳幼児がかかると全身性の結核症や結核性髄膜炎、粟粒結核(ぞくりゅうけっかく)を起こし、重い後遺症を残す可能性があります。

https://www.wakuchin.net/vaccine/bcg.html

B型肝炎

B型肝炎って、どんな病気?
B型肝炎は、「B型肝炎ウイルス(HBV)」の感染が原因で起こる肝炎のことです。アルコールの飲み過ぎなどが原因の肝炎とは違います。肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて働きが悪くなります。
感染力が強いウイルスB型肝炎ウイルスは、HIV(エイズウイルス)C型肝炎ウイルスより感染力の強いウイルスです。

https://www.std-lab.jp/stddatabase/hbv.php

肺炎球菌

肺炎球菌は、乳幼児の上気道に感染後、ときに細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な全身感染症や中耳炎、副鼻腔炎などの気道感染症を起こします。

https://www.wakuchin.net/vaccine/pneumococcus.html

HIB

Hib(ヒブ)は、ヒトからヒトに飛沫感染します。感染すると中耳炎や肺炎をおこすことがあり、まれに脳を包む髄膜やのどの奥などに炎症を起こします。細菌性髄膜炎は、亡くなったり、脳に後遺症が残ることがあります。

https://www.wakuchin.net/vaccine/hib.html

水痘(水ぼうそう)

感染力の強い水痘帯状疱疹ウイルスによっておこる病気です。風しんやおたふくかぜよりも感染力が強く、水痘に感染した人のせきやくしゃみを吸い込むことで感染します。発熱、水ぶくれを伴う発しんが主な症状で、重症化し入院する場合もあります。

https://www.wakuchin.net/vaccine/varicella.html

A型肝炎

A型肝炎って、どんな病気?
A型肝炎は、「A型肝炎ウイルス(HAV)」の感染が原因で起こる肝炎のことです。アルコールの飲み過ぎなどが原因の肝炎とは違います。肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて働きが悪くなります。
A型肝炎ウイルスの感染力はきわめて強く、生の魚介類(特にカキ)や衛生状態の悪い土地の生水からの感染もあります。性行為では、リミング(肛門をなめること)に要注意です。

https://www.std-lab.jp/stddatabase/hav.php

おたふく風邪

感染力の強いムンプスウイルス(おたふくかぜの原因となるウイルス)によっておこる発熱と耳下腺のはれを特徴とする病気です。
ウイルスが全身の臓器や神経組織を侵して無菌性髄膜炎・脳炎・難聴・精巣炎等の合併症をおこします。

https://www.wakuchin.net/vaccine/mumps.html

ロタウイルス

主に生後3~24ヵ月、特に生後7~15ヵ月の乳幼児におこります。突然の嘔吐に続き、白っぽい水のような下痢をおこします。脱水が強い場合には入院が必要となることもあります。

https://www.wakuchin.net/vaccine/rotavirus.html

腸チフス

細菌の一種であるサルモネラ属のチフス菌、またはパラチフスA菌によって引き起こされる感染症。チフス菌の感染で起こるものを「腸チフス」、パラチフスA菌の感染で起こるものを「パラチフス」と呼ぶ。
主に開発途上国を中心に、東南アジア、中南米、アフリカなど世界各地で発生し、流行を繰り返している。人間のみに感染し、患者や保菌者(病原体を体内に保有しているが感染症が発症していない人のこと)の便や尿で汚染された食品や水を摂取することで拡散する。日本国内でも昭和初期から戦後にかけて代表的な感染症の一つであったが、環境が整備され衛生面の進展に伴って患者数が減少。
潜伏期間は2週間前後で、発熱、下痢または便秘、まれに腸出血を起こす。

https://doctorsfile.jp/medication/118/

季節性インフルエンザ

感染力が非常に強く症状の重い呼吸器の病気で、ときに世界的な大流行をおこします。肺炎・急性中耳炎・脳症等の合併症をおこして重症化する場合もあります。

https://www.wakuchin.net/vaccine/influenza.html

狂犬病

狂犬病とは 
犬を含む哺乳動物の唾液中にいるウイルスが原因で、現在でも発症後の死亡率がほぼ100%と非常に危険な感染症です。アジアやアフリカで多く発生しており、多くは犬からの感染ですがコウモリやネコなどすべての哺乳類から感染する可能性があります。

主な症状は
ウイルスをもつ動物に咬まれたり傷口を舐められたりすることで感染します。傷口に入ったウイルスはゆっくり脳神経組織に向かい、10日ほどで発症します。 感染初期は発熱や頭痛など風邪のような症状で始まり、傷口の痛みなども起こります。水を飲むと喉が痙攣(けいれん)して苦しいため、水を怖がる恐水症(きょうすいしょう)や、風や光などあらゆる刺激に敏感になり興奮しやすくなったり錯乱状態になるなど特徴的な症状が出現し、最終的に昏睡状態(こんすいじょうたい)から呼吸停止で死亡します。いったん発症すると致死率ほぼ100%です。

https://www.vaccine4all.jp/topics_I-detail.php?tid=29

我が家の赴任と予防接種プラン

参考になるか分かりませんが、スケジュール管理と備忘録を兼ねて公開します。

我が家は、息子が1歳になるのを待って夫の単身海外赴任に合流する予定をしています。
日本では生後~1歳までに多くの予防接種を定期接種(=公費)で受けられること、日本の衛生環境の良さが大きな理由です。(定期接種も一部は自己負担あり)
合流後も、私と息子はカンボジアと日本を年に何度か行き来するため住民票を残すつもりなので、追加の予防接種も日本で受けます。
住民票を残すメリット・デメリットについては、こちらの記事をご覧ください。(準備中)

4種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)定期日本
MR(風しん・麻しん)定期日本
日本脳炎定期日本
BCG定期日本
B型肝炎定期日本
肺炎球菌定期日本
HIB定期日本
水痘(水ぼうそう)定期日本
A型肝炎×現地
おたふく風邪任意日本
ロタウイルス任意/定期※日本
腸チフス×現地
季節性インフルエンザ任意日本
狂犬病×現地
小児の長期滞在者に推奨されるワクチン一覧
◎強く推奨、〇できれば推奨、△長期滞在者・医療過疎地旅行時
定期…定期接種(公費)
任意…任意接種(実費)

※ロタウイルスワクチン定期接種化!

ロタウイルスワクチンが令和2年10月1日から定期接種に指定されます。
これまで任意接種で費用も自己負担だった
ロタウイルスワクチン接種が無料になります。
詳細は、厚生労働省のホームページでご確認ください。

  • 対象:2020年8月1日以降に生まれた0歳児
  • 定期接種開始日:2020年10月1日

A型肝炎・腸チフス・狂犬病の予防接種

プノンペンほどではないにせよ、シェムリアップは医療体制もカンボジア国内では整備されている方ですが、何が起こるか分からないので外務省が推奨する予防接種は全て受けるつもりです。
定期接種・任意接種は日本のかかりつけ小児科で、それ以外は渡航後にシェムリアップのロイヤルアンコール国際病院で接種します。こちらの病院には、日本人スタッフさんが常駐されています。専門用語の多い医療機関で日本語の通じる方がいると心強いです!

おたふくかぜの予防接種と麻しん風しん

おたふくかぜと麻しん風しんのワクチンは日本と海外では種類が異なるため、注意が必要です。

日本
麻しん・風しん混合(MR)…定期接種(無料)
おたふく風邪…任意接種(有料 一般的に5,000円程度)

海外
麻しん・風しん・おたふくかぜ混合(MMR) もしくは
麻しん・風しん・おたふくかぜ・水痘混合(MMRV)

MRワクチンは日本でのみ使用されているワクチンで、国際的に使用されているのはMMRワクチンもしくはMMRVワクチンです。MMRとMMRVワクチンは日本では未承認のワクチンになります。

予防接種カレンダー

日本の定期接種と任意接種のワクチンのみですが、こちらのサイトでお子さんの名前と生年月日を入力するとオリジナルの予防接種カレンダーが作れます。予防接種のスケジュール管理や接種もれの確認に便利です。

予防接種記録の英文証明書

赴任先の国によっては、就学時に予防接種記録の証明書が必要となることがあります。
そのため事前に母子手帳の英訳が必要ですが、カンボジアは現地校に入学・入園する際には特に必要とされる予防接種・接種証明記録はありません
インターナショナルスクールに入学する際も、親が記載した予防接種の記録の提出で事足りるようです。

不測の事態に備えて母子手帳を英訳してから渡航しようかと思いましたが、最近の母子手帳は予防接種の記録欄に英語が併記されているので不要かなと思っています。

ちなみに、カンボジアで母子手帳は限定された地域でのみ普及している現状です。