コロナ禍で初めての入院 京大病院

2021年7月12日

こんにちは、Chiです👨‍👩‍👦💞🇰🇭

今回は、私の入院体験を備忘録として残したいと思います。
海外に移住する大切な下準備の1つに体のメンテナンスがあげられます。海外に出る前に、①言葉が通じて ②衛生環境が良くて ③健康保険でカバーされる 日本で体の気になるところを治すのはとても大切です。

幸運なことに、これまで大きな病気やケガとは無縁で生きてきた私。カンボジア渡航にさきがけ、甲状腺の良性腫瘍を除去する手術を受けることにしました。出産以外で初めての入院にドキドキしながら準備をしようと情報収集したところ、いまいち分からないことが多く不安でした。これは、入院前の私が知りたかった情報です。誰かのお役に立てば嬉しいです。
(入院グッズは参考になるサイトがたくさんあるので省略します。私はこのサイトを参考にしました!)

コロナ禍での入院

院内クラスター発生を避けるため、術前にPCR検査を受ける必要があります。
手術の3日前から入院し、PCR検査を受けて陰性が確認されるまでは個室で隔離されます(この間は個室の差額自己負担なし)。PCR検査は鼻腔ぬぐい液検査です。鼻咽頭ぬぐい検査と混同してしまいそうですが、この鼻腔ぬぐい検査は全く苦しくありません。鼻咽頭ぬぐい検査ほど奥まで綿棒を突っ込む必要はなく、鼻くそをほじるようなイメージで鼻の中で綿棒をぐりぐりするだけでOKです。

入院して分かったこと

足りないものは後からでも調達できる

外来棟にあるローソンで大抵のものは購入できます。パジャマ、前開きの女性下着、コップ、お箸とスプーンのセット、ベビーフードや大人用おむつにテーピング・・・。病院生活で必要なもの、あったら良いものは何でも売っていると言っても過言ではないと思います。京大病院に限らず、入院する機会があれば入院前に病院を訪れる際、院内にあるコンビニの品揃えを確認しておくべきだと感じました。コンビニ価格なので事前購入のほうが値段が抑えられる物は多いと思います。しかし荷物を減らしたい、準備に時間をかけたくないと考えるなら、現地調達を視野に入れるというのも旅行をするときと同じですよね。入院前に時間がない中、急いで蓋つきコップやカトラリーセットを買いに走るのであれば、いっそ入院してから買いに行くのもアリだと思います。
また、私は入院中パジャマとタオルはレンタルで乗り切りました。自分で洗濯するのは手間だし、家族に頼める状況でもなかったこともあり、日額435円とお高めだったのですが頼みました。結果、洗濯は下着の手洗いだけで済んだのでとても楽でした。長期間の入院には不向きかもしれませんが、看護師さんにお願いすればいつでも新しいパジャマとタオルが手に入るというのは不安な入院生活の中で気を楽にしてくれたと思います。

TVカードはいらない

京大病院では、2020年5月より入院病棟にフリーのWi-fiが設置されています。(参考
体感ですが、夜になるとスピードが落ちたり切断されることがあるものの、おおむね良好です。入院中はまとまった時間が取れるので、ドラマやアニメの一気見にはピッタリです。コロナ禍のため面会も原則禁止、ベッドでひとり過ごす時間がながーーーーーーーーーいです。登場人物が多かったり、シナリオが複雑なドラマやアニメも一気見すれば「あれ?この人って誰だっけ??」ということもなく楽しめます。

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テレビは、決まった時間に決まった番組が流れます。見逃したり、途中からしか見られなかったり、CMが長かったり・・・。どうせお金を払うなら、TVカードを買うよりも動画配信サービスに課金して、見たいときに見たいものを見るほうがずっと入院生活を楽しめると思います。

個室には差額分の価値がある

今回の入院まで、「個室に差額を払ってまで泊まるなんて、バカバカしい。お金が有り余っている人が泊まるものだ」と思っていました。
「PCR検査で陰性の確認が取れるまでは自己負担なしで個室」と聞いていたのですが、入院してみると大部屋が満床だったようでしばらく個室のままでした。今まで、ホステル(ゲストハウス)でドミトリーには何度も泊まっているし、ルームメイトなんてガチャのようなものだと吞気に構えていました。
しかし、入院して7日目、ついに大部屋へ移った私は自分の考えの甘さを思い知りました。コロナでベッド数を減らしていると聞いていたものの、4人部屋は満室。耳鼻咽喉科だったので痰がからんだ咳を続ける人、シャワーが浴びられない日が続いているのか近寄ると異臭がする人、耳が遠くて大声で話す人など多種多様でした。そもそも、ほとんどの人が観光に来ているホステルと違い、入院患者は24時間のほとんどを同じ部屋で過ごすのだから同等に考えること自体間違いだったのです。また、それぞれのベッドに担当医師や看護師さんが容体の確認やリハビリの呼び出し等の様々な理由で出入りをするのでその度に会話が聞こえます。
私は次第に環境に慣れましたが、周りの音を遮断するためにも、イヤホンを付けての動画鑑賞の方は欠かせませんでした。

部屋移動は人任せ

PCR検査で陰性が出てから、いつ部屋移動を言い渡されるのか気にしていました。突然の部屋移動にも対応できるよう、最初のうちは私物をなるべくキャリーケースから出さないようにしていました。「看護助手さんが部屋移動を手伝ってくれる。なので、その人たちの手が空いたタイミングで部屋移動」と聞いてはいたものの、それは突然やってきました。ノックして入ってきた女性に「部屋移動です」と言われ、彼女に率いられて新しい部屋に着くと「椅子に座って待っててください」と私に言い残して去っていきました。前の部屋で使っていたTV台・ベッド・ベッドのサイドテーブルはそのまま新しい部屋に運び込まれるため、大部屋のカーテンの中は空っぽでした。そこに彼女がTV台等を全てセッティングし、前の部屋のクローゼットに入っていた私物も新しい部屋のクローゼットに入れ直してくれます。私は何もせずに部屋移動は完了しました。

美味しい食事

食事は想像よりもずっと良いものでした。病院食は薄味というのをよく見聞きしますが、京大病院に関してはそんなこともなく、私は10日間ほどの入院で毎回の食事が楽しみでした。食餌制限が必要な状態ではないことは大前提ですが、病院は食品の持ち込みに関してもとても寛容でした。院内のコンビニでは、ふりかけやジャムも販売していますし、院内を案内してくれた看護師さんが患者食堂を案内してくれた際に「電気温水器でカップラーメンも作れる」と言っていたように、病院食以外の買い食いも基本的には問題がないようです。(※診療科によって違うと思います。必ずご確認を)

収納スペースは充分ある

TV台には小さいですが金庫もあり、個室・相部屋どちらにも小さいですがクローゼットがあります。一か月単位の入院では厳しいかもしれませんが、数週間なら女性でも充分なスペースです。

入院生活

基本スケジュールはこんな感じです。
6:00 起床
8:00 朝ごはん
12:00 昼ごはん
18:00 夜ごはん
22:00 消灯

◎1日に3回 検温と血圧チェック(食事の一時間後ぐらい)
◎共用シャワーは男女各2ブース。9:00~18:00使用可能
◎洗面所、トイレは各大部屋に付いています
◎ヘアドライヤーはナースステーションで貸出あり

買い物は随時出かけられますが、平日は外来がいなくなる16時以降をすすめられました。出るときはナースステーションへ声をかけます。各階は入口が施錠されているので、戻るときはインターホンを鳴らして氏名を言うと開けてもらえます。(マンションのオートロックエントランスと同じ要領)

病院パンフレットの入院準備・あると良いものに「湯茶用具(湯茶などはご自身で準備)」と書かれています。入院するまではこの意図するところがいまいち分かりませんでしたが、これは「お湯はある」という意味です。フロアに患者食堂(現在は飲食不可)というスペースがあり、そこに飲用の電気温水器があります。なので、「お茶が飲みたければお湯を沸かす必要はないが、湯飲みと茶葉が必要だよ」ということです。とても熱いお湯なのでカップラーメンも作れます。洗面所の水は飲用ではないので、私はコンビニで水を買うか、このお湯をボトルに入れて飲んでいました。

まとめ

入院に必要なものは病院のサービスや設備によって微妙に違いますよね。短期間の入院であれば、京大病院は一般的な入院グッズがあれば快適に過ごすことができます。言語・衛生観念以外に、私の会った病院側の人々が良い人たちばかりだったことも入院生活の快適さに直結していると思います。体の不安な場所はしっかり治療して、海外で活躍しましょう!